国際シンポジウム

はじめに

当サイトは量子技術に関する物理学の情報と、国際シンポジウムのイベント情報等を発信するサイトです。
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量子技術とは

量子技術とは、トンネル効果(エネルギー的に普通は超える事のできない領域を、一定の確率で通り抜けてしまう現象)や、量子もつれ(量子多体系において現れる、古典確率では説明できない相関やそれに関わる現象等)などの特性を生かし、量子コンピューターなどの最新技術を実用的に活用する技術の事です。
 
※量子コンピューターとは
従来の計算機では、1ビットにつき「0」か「1」の値しか持ち合わせていないのに対し、量子計算機では1ビットにつき0と1を一定の範囲で任意に組み合わせる事が可能となる為、計算処理能力が比較にならない最新技術のテクノロジーです。
 

2010 国際シンポジウム

~2010年度の量子技術に関する国際シンポジウムの開催状況~
2010年4月6日~4月9日までの4日間にわたり、一橋記念講堂(東京都千代田区)において開催されました。
 
概要
2003年に発足した「量子情報処理システムの実現を目指した新技
術の創出」の研究領域ですが、この研究領域は2010年度をもって終了する事が既に決まっていました。
シンポジウムの終了に伴い、昨年度開催の講演者も招き、2010年度の国際シンポジウムは活気溢れる内容となりました。
我が国の量子技術・研究分野における国際的な水準は、世界的に見てもハイレベルである事を再認識するとともに、海外の研究者たちの講演も今後の研究の発展・実用化に向けて、大きな成果を齎す役割を担って頂きました。
 

量子技術の応用と実用化

量子技術の研究は様々な分野で応用・実用化が進んでおりますが、こちらではどのような分野で実用化がされているのか、その一例をご紹介したいと思います。
 
1.量子コンピューター
量子技術テクノロジーの恩恵を最も受けた分野の一つに、量子コンユーターがあります。
量子力学における物理法則の確立とともに、ニュートン力学はもはや「古典力学」とまで言われるようになりました。
量子コンピューターの性能は、従来コンピューターの1万倍にも相当し、これまで不可能とされた複雑な計算もほんの数秒で処理してしまうなど、これまででは考えられない成果を生みました。
 
致命的な問題点
しかし、量子コンピューターは何でもできる万能というわけにはいきませんでした。
量子アルゴリズムと呼ばれる法則性がなければ、能力を発揮する事はできないのです。
具体例として、計算をするにはデータが必要です。
そのデーターに基づいて計算をするわけですが、そのデータは結局のところ人間がインプットしなければなりません。
わざわざスーパーコンピューターを使って計算処理させるわけですから、膨大なデータ入力となるわけです。
このような問題点を、今後どうやって克服していくか、この辺が量子コンピューター発展の大きなカギとなる事は間違いありません。
 
2.医療分野
ガン治療のレーザー照射や、皮膚疾患の治療などにも応用されているレーザービームですが、これも光と物質の量子力学の応用によって開発されたものです。
レーザーメスは小規模の病院でさえ使用されており、医療の世界では欠かす事ができません。
 

スーパーコンピューターを購入した会社

D-Ware Systems社が世界に先駆けて量子コンピューターの販売に踏み切った事が話題となりました。
購入したのは、飛行機メーカーで知られるロッキード・マーティン社で、D-wave Oneと呼ばれる128量子ビット計算機です。
 

学生の活動と研究

量子技術の発展は世界水準でハイレベルな技術者の存在は欠かせません。
このような技術者を育てるには、小・中・高生から取り組む必要があります。
 
東北大学
東北大学では、大学院・工学研究科・量子エネルギー工学専攻において、量子フェスタプログラムを開催しています。
このプログラムでは、学生と企業の集団対話形式による質疑応答や、企業説明会、OBによるプレゼンテーションなどが企画されています。
次回開催は平成26年1月30日・31日の2日間開催が予定されており、大日本印刷・東芝・東北電・富士フイルム・日本電気・三菱マテリアル等の参加が予定されています。
 
京都大学
京都大学では、量子工学研究室において、レーザー冷却や量子光学、量子力学などの分野での研究が盛んに行われています。
この研究室には、早稲田大学や神戸大学、大阪大学など様々な大学からの入学者も多数おり、多彩なメンバーの知識や経験は、量子工学研究の分野において大きな力となっています。
 
海外研究グループとの交流
同研究室では、優秀な海外研究者たちとの交流も盛んに行われています。
日常的には研究課題・研究報告・研究成果などをメールでやりとりする他、数か月~1年契約で海外からの教授を招き入れるなど、積極的に活動されています。